石山寺の歴史
天平19年(747年)、聖武天皇は良弁僧正に、東大寺の大仏建立の為の黄金の産出を祈願するように命じられました。
良弁僧正は夢の中で蔵王権現に石山に行くよう告げられ、石山にたどり着きます。そして岩の上に、聖武天皇から預かった聖徳太子の念持仏を祀って祈願すると陸奥国で黄金が発見されました。
祈願達成したので念持仏を移動させようとしましたが、念持仏は岩から離れませんでした。そこで良弁僧正は底に草庵を建てたのが石山寺の始まりだと云われています。
平安時代になると、貴族たちによる石山詣が盛んになりました。特に女性の間で流行し、紫式部をはじめ数々の女流文学者に霊感を与えてきました。
紫式部は石山寺に七日間の参籠中に「源氏物語」を書くことになったと云われています。その後も、松尾芭蕉や島崎藤村などさまざまな文学者に影響を与え続ける文学の寺として文学を紡ぎ出してきました。